「木工家ウィークNAGOYA・2011」まで、もうあと２週間になりました。
実行委員会の久津輪です。私はメインのトークショー「矢野きよ実・木工家とつくる私だけの椅子」の企画演出を担当しています。この企画、「メーカーの量産品から海外の格安の輸入品までさまざまな家具が手に入る今、個人の木工家に家具をつくってもらうことの意味は何だろう？」と考えたことが始まりです。

その答えのひとつが、「作り手とコミュニケーションしながら、よりよい自分の暮らしを思い描く、そのプロセスこそが魅力なのでは？」ということでした。
その魅力をお伝えするため、名古屋のタレントで書家として活躍する矢野きよ実さんにクライアントになっていただき、矢野さんの椅子を私たち木工家の代表がつくることにしました。制作者は木工家ウィーク実行委員長の井崎正治です。そしてできあがった椅子をみながら、ふたりによるトークショーで、木工家との家具づくりの魅力についてたっぷりお伝えしようという趣向です。

この企画、きっと楽しいものになると思います。矢野さんに、蒲郡市にある井崎の工房にお越しいただき、打ち合わせをしたのが２月。それから採寸、スケッチ、実物大模型・・・と進んできました。もうすぐ、椅子はできあがります。

ぜひ矢野さんの椅子を見に、楽しい話を聞きに、フォーラムへお越しください。（メールかFAXでの予約が必要です。詳しくは右の「フォーラム」欄をご覧ください）

それから、矢野さんの椅子づくりを詳しくレポートした公式ガイドブックも制作中です。木工家ウィーク会場で購入できます。こちらもお楽しみに！

実は最終調整のため、完成間近の椅子をもってCBCラジオのロビーへ矢野きよ実さんを訪ねたのですが、矢野さんは遠くから椅子を見るなり「あ、私だ！」そう本人が言ってしまうほど、矢野さんのイメージぴったりの椅子になりました。写真は、矢野さんを訪ねた帰りの井崎と私です。