木工家ウィーク・NAGOYAは2019年に12回目の開催を予定しております。
この度、これまで実行委員長として牽引していただいた井崎正治氏より実行委員長としての役目を引き継ぐことになりました。
私は、飛騨高山にて木工を学んだ後、岐阜県立森林文化アカデミーに5年間務めました。現在は、岐阜で本格的な木工に取り組めるシェア工房「ツバキラボ」を運営し、一般の方に木工を広める活動をしております。また、アカデミー時代より地域材活用を自身のテーマとして掲げており、行政などから地元の木をつかった家具製作、プロダクト開発、ソーシャルプロジェクトの推進などを請けております。
現在、AIやIoTなどのテクノロジーが私たちの暮らしに同居するようになっています。その一方で、木工はよりその価値を見出されていくのではないかと私は考えています。人は古代より木と共に暮らし、木と共に生きてきた歴史があります。テクノロジーが進歩すればするほど、同時に手と自然素材をつかったリアルなものづくりが貴重になっていくのです。そうした木のものづくりをプロフェッショナルとして実践する木工家には、「つくる」「教える」「広める」といったさまざまな手法で仕事の幅が広がっていると感じています。
私は実行委員を6年ほどやらせていただいており、参加者や来場者からの様々な意見を頂戴してきました。これまでの木工家ウィーク・NAGOYAの良いところをさらに磨き、そして時代に合わせてかえるべき点は改善し、プロの仕事を多くの方に知ってもらう、または触れてもらえる唯一無二の場となるよう皆様とともにより発展させていきたいと思います。
2018.12 和田 賢治