お部屋に枝を1本置くだけで、やさしい雰囲気が生まれるものです。
「樹のある暮らしの手づくり家具展」は、森の樹の自然な形を活かした手づくり家具の展示・販売展です。樹の家具は、きっとあなたを森の中にいるように包み込んでくれるでしょう。
昔の人は、自然な曲りの樹を選んで、鍬の柄や自在鉤などとして暮らしの中で使ってきました。樹の曲りをうまく利用すると、木(板)から削り出すより強靭なことを知っていたのですね。これを「見立て」といいます。しかも、見立てて使うことで、加工に余分な労力を使わないですみますから、とても合理的でした。
例えば背もたれイスでは、後脚は座り心地と安定のために、必ず下端と上端は後ろに反った形にします。森の樹を見立てて使うことで、切ったり曲げたりする労力を省いて、強靭で美しいカーブのイスに仕上げることができます。しかも森に包み込まれたような座り心地、との評価も頂きます。
地域にある森の樹を見立てて使うことは、加工や輸送に余分なエネルギーを使わないですみ、環境への負荷も少なくてすみます。
今回は、昨年8月にオープンしたばかりの、木のある暮らしを提案する、おしゃれなcafe&shop 「moriwaku cafe(モリワクカフェ)」さんの一画をお借りしての展示です。
美濃のヒノキの樹を使った、ロッキングチェア、ウインザーチェア、サイドテーブル、フロアスタンドなど、樹の手づくり家具をお楽しみください。