これまで毎年テーマをもって開催しておりますが、12回目は「ウィンザーチェア」になりました。
何となく知っているウィンザーチェア。イギリスとアメリカの暮らしの中で時間をかけて育まれてきた木の椅子は、歴史、文化、産業など様々な背景から、デザインの変遷や構造は家具製作の資料としても役立ち、多くの木工家に創作するイスのインスピレーションを与え、古典的なスタイルから、モダンで洗練されたスタイルまで、様々なイスが作り出されています。
機能的には、木の座板に背や脚やアームなど、すべてのパーツが組み合わされる、という基本的な条件に自由に作られたイスというのが「ウィンザーチェア」と考えておりますので、「木工家がつくる椅子展」に相応しいテーマとなっております。
作家の思いが感じて頂けるよう、すべて座り心地を体験していただけます。
そして、今年はウィンザーチェアの名手と呼ばれた村上富朗さんの没後10年となります。
村上さんは、「木工家ウィーク」2008年の始まりから参加されており、出品やフォーラムなどお話をしていただくこともありました。
今回の「木工家がつくる椅子展」では村上さんのウィンザーチェア数脚と関連資料などを展示します。
是非、ご観覧ください。