「井崎正治と工房塩津村のなかまたち」
工房塩津村に木工志願者の若者が全国から訪ねて来だしたのは45年ほど前からです。当工房に入り何人もの若者が独立し自分の木工を形にして行ってくれています。
最近になって若者を迎えるたびに思うのは、今の時代なので仕方ないとは思いつつも手作業に不慣れな若者の多いこと。ゲームやスマホをあんなにも起用に驚く速さでやってのけるのに鉛筆は上手く削れない。削れてはいるものの無骨な形の削りでお節介にもアレアレと心配になってしまいます。手や五感の感覚で工作することの少なさのあらわれなのでしょうね。素朴に手仕事の復権を願わざるを得ません。
工房塩津村では5年前から木工塾をやっています。木工の道は様々な考えで 沢山の木工の世界が広がって欲しいと思っている一人です。そして木の仕事の中でもより人間的な魅力を生み出す手仕事をする人がどんどん増えることを願っています。
井崎正治